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出会いは唐突に、なんてーのはラブな漫画や小説の世界では良くある話。
でも、やっぱり現実はそんなに唐突に出会って恋して付き合って、なんて出来るわけもないしきっかけも転がっちゃあいない。
そんな考えを持っていたのが昨日までの俺、木下木下(きのしたもっか)だった。
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それは本当に唐突な出会いだった。
白馬に乗った王子様に憧れる女の子はロマンチックだと言われるんだっけ? いや、乙女の夢を持ってる?
まあ、まさか白馬に乗った王女様に告白された、なんてのは人類史で俺が初なんじゃないかなーとか思えた。
ちなみにその王女様らしき方は俺の目の前に止まってこう言った。
まごうことなく、違うことなく、こう言った。
「わらわと付き合うがよい」
馬を止めた王女様? ……いや、どちらかと言えばお姫様、かな? まあそのお姫様が馬から下りて俺の前まで来た。
「もう一度言わせてもらおう。わらわと付き合うがよい」
今日はとても青い、青い澄み渡った空模様でした。
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