彼女ができた。

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 授業が終わり放課後。俺は彼女と一緒に帰ることになってて、校門の前で待ち合わせってことになってる。  俺は毎回彼女よりも早く来るようにしていた。それというのも彼女の先回りをしているととても良いことがあるのだ。 「おっ、来た」  女々さんが俺の方に小走りで来ている。  そして……こけた! 「ふぎゅっ!」  ビターンと倒れて哀愁感漂う叫び声をあげる。 「いたっ痛い~! うっううっ痛いよ~!」 「……大丈夫?」 「痛っ……くなどないわ! 愚か者! ……おっ愚か者ぉ。早ようわらわに手を貸さぬか」 「はいはい」  そう言って俺は手を差し出した。 「わかりましただぁ! 馬鹿にするな! 愚か者!」 「わかりました」  強がってるところがとても可愛い。しかしこれで気づく方も少なくないだろうが、そう、彼女こと弥生女々は果てしないドジなのだ。  涙目になっている彼女の怒った顔はとても可愛かった。
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