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どうやらケンカをしているようで大柄の男が小柄でメガネの少年の胸ぐらを掴んで怒鳴ってる。
「止めなきゃ…!」
「――ここは俺に任せて」
「叶多くん!?」
幼馴染みの深見叶多くんが2人のところに向かい話をしてるが…
すぐに大柄の男に殴られた。
「いてぇ…」
「叶多くん!大丈夫?!」
「愛の力があれば大丈夫!」
「――ふわっ!?」
叶多くんに抱きつかれて身動きが取れないけど何とかしなきゃ…
「――おい!もう止めろよ!」
「うるせぇ!こいつが――」
「はいはーい。そこまで!」
そこに現れたのは高柳さん…
私立探偵の高柳忍さんだった。
「キミは猪俣護郎くんだね?
ケンカの原因は何かな?
話してくれないと…大変だよ?」
「アンタには関係な――」
高柳さんの足は、猪俣くんの目と鼻の先で止まりニコッと笑った。
「話して…くれるかな?」
「今の足技は…」
「一瞬だけ見せた殺意…あれが、高柳忍という探偵なんだよ」
たしかにボクも感じた。
笑顔の下から冷酷な殺意を…
あれが高柳さんの本性なんだ。
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