心の触れ合い

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そんな高柳さんの肩を叩く男性はボクたちのよく知る人物――… 「あんた…やりすぎだよ」 「伊達さん!」 「私もいるぞ」 「どうして…」 「去年、あのような事件が起きたから…潜入捜査というやつだ」 たしかに2人がいると心強い。 「ただ…ケンカは見過ごせねぇ…おら、何が原因か言ってみな」 「アイツが…シカトしたから…」 「……は?」 「それだけ?」 「そうだよ!それだけだよ!」 「梶原の姿が見えないから長浜に居場所を訊いてみたんだ。 そしたら無視されて怒った。 ただ、それだけのことなんです」 「そうです…」 周りはガッカリした様子で一気にシラケて野次馬は去った。 「でも、おかしいな…なぜ長浜に梶原の行方なんか訊いたんだ?」 「たしかに変やな…長浜は徳島の代表やし梶原は山形代表… あんたは鹿児島やし熊谷は佐賀の代表やって言うてたからなぁ… なんで?自分ら知り合いなん?」 「それは…」 「ネットゲームですよ」 長浜くんが口にしたネットゲーム…それが4人を繋ぐものか。 でも、梶原さんはどこに――…
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