プロローグ

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今年も夏がやって来た。 真悟くんがいないにも関わらずに届いた探偵甲子園の招待状。 でも、今年は様子が違っていた。 「あれが群青島だよ」 「あれが戦いの舞台…」 今年は世界探偵連盟から、戦いの場所が指定されて向かってる。 沖縄諸島にある小さな島… その名を『群青島』という。 「嫌な天気だな…」 今年も何か起きそうな気がする。 ―――――――――……………… 家路を急ぐ足音…男は家に向かうために裏路地に入り近道へ… 「はぁ…はぁ…」 「あんた…何やってんだ!」 「見たな…?」 男の足元に転がる男性からは命の気配がなく死亡している様子… このままでは自分自身も危うい。 「見られたからには…」 男はナイフを取り出した。 「生かしちゃおけねぇ!!」 「――くっ!」 「兄ちゃん…?」 「ひ、光…!?」 そこに通りかかったのは、新しい母親の連れ子で自分の義弟。 しかし、すぐに打ち解けて本当の兄弟のように仲がよくなった。 「――光!来るな!」 「兄ちゃ――」 男のナイフが脇腹を貫いた――…
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