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朝を告げる小鳥のさえずり、彼の耳に響く。ゆっくり体を起こすと、随分ひんやりとした感覚が上半身全体を襲う。
自分の視線を彼自身の体へと移す。その光景に、一瞬混乱してしまう。
「俺、何で裸なんだ?」
無論、上半身だけでなく下半身もである。しかも自分の横には同じく一糸纏わぬ姿の紫苑。
これはいよいよ過ちを犯したらしい。やった覚えは無いが、この状況では自分がやらかしてしまったのだと判断するしかない。
しかしこのままでは彼女に誤解されかねない。取り敢えず自分と彼女に服を着せなくては。そう思い、ベッドの周辺の床に落ちていた下着を拾い出す。
「ん……もう朝か。おはよう、隼人」
最悪のタイミングで、彼女が起き出した。尋常ではない量の冷や汗が未だ全裸の彼の背に滴る。
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