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「い、いや、これはだな、俺も気が動転しててだな……」
「そうか。だが、君も早く服を着たらどうだ?風邪をひいてしまう」
現在両者共一糸纏わぬ姿であり、紫苑は手に届く範囲に布団があるのだが、対する隼人は遮蔽物といえるものはない。
「み…見ちゃらめぇぇぇぇ!」
隼人の声が朝の澄んだ空気に響き渡った。
「む、いつまでそうやって落ち込んでるつもりなのだ?もうすぐ学校に着いてしまうぞ」
「だって、だって……」
「ふふ。私は見るのも見られるのも楽しかったぞ?というか、そもそも二人とも裸だったのは私が脱がせたからなのだがな」
彼の中で、何かが切れる音がした。
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