ACT.2

7/13
前へ
/44ページ
次へ
学校に着いてから彼は酷い目に遭った。上履きは勿論、机も無くなっており、極め付けにはロッカーに大量の呪いの手紙。 キスを終わらせてから教室に到着するまでには数分しかないというのにも関わらず、どこの誰がこんなに手早く悪質な悪戯をしたのだろうか。 しかもバッグを下ろす暇も(下ろす場所も)無く包帯で覆面をした男子生徒達に追われる始末。 彼が逃げ込んだ他の教室でお見舞いした必殺技『黒板消しクリーナーの罠(要は黒板消しの代わりにクリーナーを扉に挟む)』がなければ彼らから逃げるのは不可能だったように思う。 そして現在は屋上に引きこもり中。幸いにも暇つぶしの為に持ってきていた携帯ゲーム機があったので、ほとぼりが冷めるまでそうしているつもりだった。 「……あれ?」 ゲームの電源を入れた彼は、間抜けな声を上げた。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加