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そうしてふらふらと歩き、いつもの十字路に差し掛かった。
その時。
「きゃん!」
「……いって」
人とぶつかってしまった。まだ寝ぼけているからか、そこまで痛くはなかったが、相手の方は目に涙を浮かべている。
「どこ見てるのよ!バカ!変態!死ね!」
「初対面の人は罵倒しろ、とでも教育されたのか?随分な挨拶だな」
スラリとした華奢な体。体の凹凸は標準程度で、短めのサイドテールと気の強そうな吊り目が可愛らしい。
「そんなの、時と場合によるわ!ていうか、さっさと謝りなさいよ!」
「ドーモスンマセンシタ」
「棒読みしない!」
立ち上がる隼人につられて少女も身を起こそうとしたが、足に鈍痛が走った。どうやら避けようとした際に無理に足を捻ってしまったらしい。
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