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「おい、大丈夫か?」
自分にも責任の一端があると感じた彼は、彼に手を差し伸べる。
「別に、一人で立ち上がれるわよ」
ちょっとした事で足を捻ってしまって恥ずかしいのか、それとも単に意地っ張りなのかは彼には分からなかった。
「きゃっ……!」
「おっと、危ないな」
一人で立ち上がろうとした彼女だったが、やはり力が入らず倒れそうになった。
すんでの所で彼が手を掴んだので怪我はなかった。
「あーもー、やっぱりお前の家まで送ってやるよ。ほら、おぶってやるから」
「ちょ、ちょっと!そんなこと誰も頼んでないわよ!」
「うるさいな。放っとく訳にもいかないだろ。俺も悪かったんだし……」
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