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それにたいして、静かにそれでいて諭すような柔らかい口調でこう返ってくる。
「王様、落ち着きなされませ。
あなた様が忙しなくせれていても、お産まれになるものでもありませんよ」
「分かっておる。
だが、七回目でも落ち着かんものは落ち着かんのだ」
王様がそう言い終えたと同時に、執務室に声がかかった。
『失礼いたします』
その声の後執務室のドアが開き、王妃様付きの一番若い執事が顔出し、執務室の床に膝を付き王様に頭を垂れる。
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