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「しかしなが、王様」
そう発言した、彼の言葉は生まれたことの喜びを体いっぱいで、噛み締めている王様に届かず、それを何度か繰り返していた。
報告に来たからには、言わないわけにはいかず、意を決して王様に王様にほうこくをする。
「恐れながら、王様」
その大声に再び我に返った、王様が若い執事に向きなおった。
それを合図に、若い執事が話始める。
「大変申し上げにくいのですが・・・
」
そう言って一度言葉を切り、緊張でからからに乾ききった喉を、生唾を飲み潤しているその間も、王様からの熱い視線は外されることなく、若い執事に注がれている。
そしてついに若い執事の口から、あの言葉か紡ぎ出される。
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