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手紙を投函する。
―…ガコン…―
振り返って、来た道を戻る。天気がいい…
さっきの河原の前に行くと、あの人がまた遠くを見ていた。
普段だったら絶対にしない行動。結衣は彼の方へと、静かにあるいていった。風は結衣の背中を押すように柔らかに吹いている。
結衣「あの…」
♂「…あぁ、さっきの。手紙は、ちゃんと投函してきたの?」
結衣「はい、おかげさまで。あの…ありがとうございました」
♂「どういたしまして」
しばらく、二人の間に沈黙が流れた。
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