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「もう、高野さんは…。そんなに食べたら夕飯、食べられなくなるよー?今日はせっかく京子ちゃんがおでん作ってくれるのに。」
歩幅の広い高野の少し後ろをちょこちょこと追いかけながら、涼介はいつものようにブツブツと高野に話しかけていた。
「もー、涼介くんは分かってないですねぇ。さっきも言いましたけど、喰いタンの喰いは、食いしん坊の喰いなんですよ?もちろん京子ちゃんの手料理も、しっかりいただくに決まってるじゃないですか。」
「あぁ、そう…。」
(まったくこの人は…。一体どんな胃袋をしてるんだろう。毎回毎回びっくりするくらい食べるから心配になるっつーの!)
涼介は心の中でもブツブツ言いながら、それでも高野のすぐ後ろにぴったりとくっついて歩いていた。
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