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するとその時、高野が言った。
「涼介くんは泣き虫ですねぇ。」
「!」
どうして分かったのだろう、涼介はすぐに言い返した。
「泣いてねーよ!」
「そうですか?じゃあ、振り返ってもいいですか?」
いたずらっぽく高野が言った。
「ダメ!」
泣き顔を見られては困ると、涼介も必死だ。
「やっぱり泣いてるんじゃないですか。」
「泣いてない!」
まるで子供のようだ。
「あははは、やっぱり涼介くんはかわいいです。」
楽しそうに高野がそう言うと、涼介は少し照れているようだった。
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