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カーテンの隙間から入り込む太陽の光に、持ち前の金髪がきらきらと照らされる。
「今日は下忍の任務か・・・・・・」
その眩しさに目が覚め、ベッドから起きあがる。
無造作に跳ねた金髪をそのままに、クローゼットから遠くからでも一目でわかるほど鮮やかなオレンジ色の服を取り出し、袖を通す。
顔を洗って歯を磨く。白い小さな冷蔵庫から牛乳の紙パックを手にとり、グラスに注ぐ。
それを一気に飲み干して真ん中に木の葉マークの入った額宛をつけ、部屋を出る。
これが毎朝の日課だ。
なるべく里人たちが通らない道を歩いて集合場所へと素早く向かう。
誰にも、気づかれないように気配を殺して
下忍の任務につく理由はいくつかあげられる。一つは年齢に見合った任務であること、もう一つは旧家の子供たちの護衛。このことを知っているのは三代目火影その人のみだ。
「サークーラーちゃーん!!」
集合場所が近づくと、桃色の髪をした見慣れた少女を見つけ、本格的に己の中のスイッチが入る。大きく手を振って走りよると、少女はいつものようににこりと笑いかけてくれる。
「おはよう、ナルト」
「おはようってばよ」
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