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『じいちゃんからそんなこと聞いてたか?』 『いや、聞いてない。多分、急に入ったんだろ』 『そういうのは早く言っといて欲しいな』 『だな、めんどくせぇ』 「で、今日の任務内容は?」 辺りをきょろきょろしながら問へば、頬を赤く染めて小さな声でヒナタが答えた。 「カカシ先生が知ってる、から・・・・・・私たちは何も聞かされてないの・・・・・・」 「えぇーーー?!カカシ先生なんて待ってたら、日が暮れちゃうってばよぉ」 それにわざとらしく金髪を揺らしてがっくりと肩を落として項垂れる。 「やぁ、諸君、待たせたね。ナルト、先生がいつも遅れてくると思ったら大間違いだぞ」 その声が聞こえたのか、スッとどこからか現れたカカシは珍しく数分遅れただけで登場した。数分でも遅れたくせに、軽やかなその様が若干憎らしい。 それでも、常より遅れて来なかったことにサクラからも文句の声は上げられなかった。 「カカシ先生!こんなに早く来るなんて珍しいってば……で、今日は何するんだってば?」 近づいて小首を傾げて問えば、頭をポンポンと撫でられる。触れられたことに対して反射的に身体を引きそうになるが、大人しくグッと堪える。 ("どべのナルト"はそんなことはしない) 「今日の任務は、3班で鈴の取り合いをしてもらう」 カカシがポケットから出したそれはリンと綺麗な音を一つ出し、きらきらと太陽の光を反射していた。顔の前で揺らされる小さい鈴と、カカシのにっこり笑顔が嫌な予感を厭でもさせた。 続
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