『虹』

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『虹』

少年は 大空に架かる虹を待ち焦がれてる 僕は今も 悔し涙 隠す雨を待ち焦がれてる 少年は 小さな背に 追い風を待ち焦がれてる 僕は今も 太陽が活路を照らす、その日をずっと待っている 虹を歩いて君の家まで行くから 窓を3回ノックしたら すぐ出てきてほしい 思春期を終えた人を大人と呼ぶのでしょうか なぜ僕等は 失くしていくものに もっと、もっと、気づけないのだろう 少年は 大空に架かる虹を待ち焦がれてる 僕は今も 夕焼けに 堪えきれぬ切なさを見る 少年は 誰にも負けない一番星を待ち焦がれてる ねえ、君はそんな僕を 「間違いじゃないよ」と抱きしめてくれるかな 子供になれない大人達へ グッバイ、ハロー、グッバイ 虹を歩くことは ついに、無理だと知ってしまった だから虹の夜は 君に電話をかけると決めてる 他人の痛みを知れない人を子供と呼ぶのでしょうか なぜ僕等は 手の中の幸せに もっと、もっと、触れないのだろう 明日の君は 大空に架かる虹を待ち焦がれてる 僕は今も パパとママがくれる愛を信じ続ける 明日の君は 世界に降る やすらぎの雪を待ち焦がれてる 僕は今も この愛が永遠であることを信じている 大人になれない子供達へ グッバイ、ハロー、グッバイ 悲しみに暮れる僕を 君はそっと傘に入れて 僕は右の、君は左の、はみだした肩が濡らされていく そうやって濡れた肩にこそ 二人で居る意味があるように 大人になる悲しみもまた 幸せに続く虹でありたい 少年は 大空に架かる虹を待ち焦がれてる 僕は今も 悔し涙 隠す雨を待ち焦がれてる 少年は 小さな背に 追い風を待ち焦がれてる 僕は今も 太陽が活路を照らす、その日をずっと待っている 虹が続く その未来へ グッバイ、ハロー、グッバイ 失くしながら それでも さあ、進め
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