第3話:突然の強制任務?

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必要最低限のものしかなく、白を基準としたシンプルの部屋に朝日が差し込む。 因みにこの部屋はギルド28階の帝もしくは姫だけが使える部屋である。 「ふわぁー……」 寝ていた少年が目を覚ました、言わずもがな、クロアだ。 「あぁ……懐かしい夢見た…、あの後書斎がぶっ飛んで全治半年の大ケガか、ププッ……我ながらサイコー」 夢の続きに一人で悶えている、と。 ──コンコンコン。 「おーいクロっち~、入るよ~!」 ──ガチャッ! 「おいおい、勝手に入んなよ…おはよう」 玄関から入ってきた少女が、クロアの部屋に入ってきた。 「おはークロっち、会いたかったよ~」だきっっ 入ってきたのは緑髪の美少女、彼女はクロアを見るなり抱きつく。 背は、クロアの肩ほどだ。 「ぐふっっ――っ、オイ離れろっ! いきなり飛び付いて来やがってっ」 「だって~、一週間も帰って来なかったじゃん」 「んなのしょちゅうだろ? んで、朝っぱらから最低ランクの俺に何の様ですかぁ……Zランク<緑風の音姫>もとい<風姫>さん?」 わざと説明口調で、しかも嫌みったらしく尋ねる。 「むぅ、なんで名前で呼んでくれないのさ! ……てか何がFランクだよっ! 元<闇帝>で裏ではNo.1やってるくせに」 「いやぁ、リースの為に始めた事がこんな事になるとは……なぁ?」 「あっ! ししょーは元気?」 「んー? あぁ…今寝てると思うから」 一度思案したクロアは、何をするのか、目を閉じた。 (おーい、リース起きろーーっ! サキが会いたいってよ) 『──えっ? ダーリンが私とベッドインしたいって~!? まかせなさいなぁ!』 するとクロアの真横に魔法陣が現れ発光。 そこから、スタイルのいい女性の人型がデフォルメで出てきた。  
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