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必要最低限のものしかなく、白を基準としたシンプルの部屋に朝日が差し込む。
因みにこの部屋はギルド28階の帝もしくは姫だけが使える部屋である。
「ふわぁー……」
寝ていた少年が目を覚ました、言わずもがな、クロアだ。
「あぁ……懐かしい夢見た…、あの後書斎がぶっ飛んで全治半年の大ケガか、ププッ……我ながらサイコー」
夢の続きに一人で悶えている、と。
──コンコンコン。
「おーいクロっち~、入るよ~!」
──ガチャッ!
「おいおい、勝手に入んなよ…おはよう」
玄関から入ってきた少女が、クロアの部屋に入ってきた。
「おはークロっち、会いたかったよ~」だきっっ
入ってきたのは緑髪の美少女、彼女はクロアを見るなり抱きつく。
背は、クロアの肩ほどだ。
「ぐふっっ――っ、オイ離れろっ! いきなり飛び付いて来やがってっ」
「だって~、一週間も帰って来なかったじゃん」
「んなのしょちゅうだろ?
んで、朝っぱらから最低ランクの俺に何の様ですかぁ……Zランク<緑風の音姫>もとい<風姫>さん?」
わざと説明口調で、しかも嫌みったらしく尋ねる。
「むぅ、なんで名前で呼んでくれないのさ!
……てか何がFランクだよっ! 元<闇帝>で裏ではNo.1やってるくせに」
「いやぁ、リースの為に始めた事がこんな事になるとは……なぁ?」
「あっ! ししょーは元気?」
「んー? あぁ…今寝てると思うから」
一度思案したクロアは、何をするのか、目を閉じた。
(おーい、リース起きろーーっ!
サキが会いたいってよ)
『──えっ? ダーリンが私とベッドインしたいって~!? まかせなさいなぁ!』
するとクロアの真横に魔法陣が現れ発光。
そこから、スタイルのいい女性の人型がデフォルメで出てきた。
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