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「ん~っ! 外はいいわね~ダーリンっ、持続時間はぁ?」
「はぁ……、あんなに魔力使われたら数日は持つんじゃないか?」
「本当~!? じゃあ早速ベッドに~~痛いっ」
リースに拳骨を落とした。
「ほら落ち着けリース、サキが来てるぞ」
椅子に座りながら、クロアは先に座っていたサキの方に意識を促す。
「えっ!? サキちゃんじゃなぁい! 元気してたぁ~? ──我が弟子にして最高の恋敵ーライバルー!」
「はい、元気でやってます! ──まぁ勝つのは私ですけどねっ」
「私はいつも一緒にいるのよ~」
と、自慢げにその豊富な胸を張った。
「くっ…忌々しィ!!」
リースとサキが目から火花をバチバチさせている間に、いつの間にか出掛けたクロアが両手に朝食を持って現れた。
「おい…、なにやってんだ? ほら朝飯、まだだろ? それとリース、食費節約の為に戻ってくれ」
「えぇ~!? お金もちの癖に~? ……まぁ、いいわ、今度寝込みを襲うからぁ」
リースは言うだけ言うと発光し、クロアの中へ入っていった。
そう言えば、何をしに来たのだろうか。
「ごちそうさま!」
「お粗末様。…で、何か用があったんじゃないのか?」
「用がなくちゃ来ちゃダメなの? ──って言いたいトコだ・け・ど、お姉ちゃんが呼んでたよ」
「……セリナさんか、何用だ?」
「さぁ……任務じゃない?」
「あぁ……いや、俺今はFランクだぞ?」
「あっ、私と共同任務とか? 夫婦コンビ誕生だねっ」
「誰が夫婦だ、それに俺は魔物が相手なら任務は拒否すっから」
「そっか、聞こえるもんね…声」
そう、とある事情からクロアは魔物と少し会話が出来た。
「まぁ行ってみるか…な。
掴まれー」
「はいはーい」だきっっ
当然の様に、サキはクロアの腕に手を絡める。
「おい…っ! くっつきすぎだっ」
「むぅ、いいじゃん! ほらほら早くっ」
「……はぁ、じゃいくぞ?《転移》」
次の瞬間、光に包まれた2人の姿はなかった……。
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