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センターこと、神姫センターは駅ビルの三階にあった。
一つの階を丸々使ったその施設はゲーセンとは思えない造りになっている。
十分な広さを持ったロビーにはところどころに観葉樹が並び、備え付けのイスに人が思い思いに座り、自分の人形、神姫や知り合いたちとコミュニケーションをとっている。
上のほうに備え付けてある液晶ビジョンには神姫の新商品のCMはもちろんのことながら、スポンサーであろうメーカーのCMも流れていた。
正也は前の人の用件が終わったのを確認するや否やカウンターへと向かった。
「ようこそ、神姫センターへ。オーナー登録証をお願いします」
にっこりと微笑む受付嬢に正也は用件を切り出した。
「えっと、この子のオーナーを調べたいのだけれども」
正也はそう言ってエオエルを置いた。
「忘れ物ですね。少々お時間いただきますがよろしいでしょうか?」
えぇ、と正也は短く応える。
「わかりました」
受付嬢はそう言うとエオエルを優しく手にした。そして、
「こちらへ記入をお願いします」
と、言って一枚の紙を差し出す。
その後受付嬢はバックヤードへと消えていった。その間に正也は差し出された紙に必要事項を記入する。
「何々。僕の名前に、拾った神姫の名称。どこで、いつ拾ったのか、と……」
正也が紙に記入し終えるのと同時に受付上がバックヤードから出てくる。
「ご記入、ありがとうございます。検査の結果までしばらく時間がかかりますので、イスにお座りになってお待ちください」
そう言われて正也はカウンターを後にした。
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