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エオエルを引き取った正也は極力ロビーの端の方へと移動した。
そして自分が知ったすべてを包み隠さずエオエルに伝える。
「そうですか」
俯くエオエルにどうしようものかと戸惑う正也だが、
「君はどうしたい、エオエル」
エオエルに決断を任せた。
正也はエオエルの決断を尊重するつもりだ。
とはいえ、エオエルの世話を見ようとも考えていない。無職になったことを引きずっている自分になにが出来るわけがない。
だから、マスターを探すのなら別の人(それこそ神姫を持っている人)に譲ろうと考えていた。だからこそ、
「一緒にマスターを探していただけないですか?」
と、いうエオエルの一言は正也を焦らせるのに十分な一言だった。
「あ、え? でも、何も知らないし……」
「それは特に問題がありません。データの欠如はマスターに関するもののみです。戦闘などに関しては心配無用です」
「いや、そういうわけでは……」
正也は困り果てていたが、
「お願いしますっ!」
深々と頭を下げるエオエルを見て正也はため息をつく。
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