その一 荒川正也の場合

19/150
前へ
/333ページ
次へ
正也とエオエルは受付嬢に呼ばれカウンターへと赴く。 「マッチング相手を決めました。ところで装備の方はいかがしますか?」 武装を買いますよね、という受付嬢の視線に負け、正也は財布を開いてみるが、 「あはは」 あまりの悲しさに笑うしかない。 「正也さん」 エオエルが正也の袖を引っ張った。 「アルヴォPDW9を一つ買っていただければ……何とかします」 正也は受付嬢にエオエルが言った武装の確認を取る。値段も何とかギリギリ。まったくのまっさらよりも銃の一つでもあったほうが少しはさまになるだろう。 正也はそう考えて購入を決定したのだった。
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

240人が本棚に入れています
本棚に追加