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「距離をとります!」
タンっ!
エオエルはバックステップで相手と距離をとる。距離を十分とると唯一の武器、アルヴォPDW9を構えた。
「この距離な、え?!」
エオエルは引き金を引けなかった。なぜなら、すぐ目のまえに不適に笑う相手の顔があったからだ。
反射的に体をひねるエオエル。
ブンっ。
黒く太い腕がかすめる。ほっとしたのもつかの間だった。
ドっ。
二回目の腕がエオエルの体を突き抜ける。勢いに乗ったままエオエルは吹っ飛ばされた。
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