その四 あっちの場合
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埃まみれの荒野をひた走る白い機体。アルファベットのAの字を象ったその機体には二体の神姫が乗っていた。 「さすがに相当しぶといですね」 下にいる神姫はそう口を開く。 「やはり、まくのは厳しいでしょうか、アーク」 アークは微笑んだが、上にいるジュビジーには表情を読み取れなかった。 「街中や森林では追い付かれるけど、遮るもののないこの場所は私の独壇場だよ」 アークはさらに加速した。
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