サヨナラのはじまり

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ここから望む 街並みが どこか寂しげに見えるのは 君という イルミネーションが どこにも無くなってしまったから 『キラキラ光る街の灯が 宝石箱みたいでキレイだね』 いつか君が話した事を 思い出したけど もう宝石はいなくなってた 今は 宝石の代わりに 想い出をたくさん 詰め込んどくよ その内 掠れて無くなるまでに 新しい 宝石を いっぱい 詰め込んでおくから 『サヨナラ』から始まる物語 君が手を振った時から始まった もう一度 宝石箱を 埋める旅に出るんだ 『サヨナラ』はお別れの言葉じゃなく 優しく見送る時にかける想い 『君は大丈夫だね』 『いってらっしゃい』 もし また 別な時代【とき】に出逢えたなら 僕は何度も 君に恋をしよう どんなに 時がたっていたとしても 傍に きっと傍に 想いを 忘れずにいるよ 『サヨナラ』から 始まった物語 『大好きだよ』で 終わる物語 きっと 何度も何度も繰り返す そして 同じ物が 一つもない物語 だから 一つ一つを忘れないよ あの日 握った手の温もりから 何気なく交わした 言葉たちまで 偶然 出逢って始まるんだ 視線が交わって 恋をした 少しも 悲しくなんてないんだよ さぁ 物語を胸に 歩き出そう 今日も あの街へ 物語【ホウセキ】を探しに… 君は もう見付けたかなぁ 綺麗な 物語【ホウセキ】を…  
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