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また人気のない闇から音が近付いてくる
「キイ…キイ…」
そして病室の前で止まった…
「ドンドン」
病室のドアを激しく叩く、それはガラスが割れるかと思うくらいの勢いだった
しばらくして音が止んだ
そっと布団から起き、カーテンの隙間から身を乗りだし様子を伺う
その瞬間!!
「キイ…」
後ろからあの音がした…
後ろに居る?
開けた音はしなかったぞ…
体がピクリとも動かない、怖くて後ろを見る余裕もない…
ヒタッ…
肩に手がのりそのままギュッと掴まれた
声も出ない
カーテンレールを掴み部屋の隅に倒れ込んだ
過呼吸ぎみになりながら目をギュッとつむるが
何者かの手が俺の両肩を掴んだ!!
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