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気がつくと私は路地にいた。
頭がボーとしていた
『何月何日?
どこ?
なぜここに?』
急に何かに引き込まれるように、小さな雑居ビルの中の
不思議な紋章のドアに引き付けられるように近づき、ドアをあけた私
その中
『アンティークショップなのか?
しかし拷問道具や武器が』
それを見て私は不安と共に何かを期待していた
何かが何かわからないが
私は、その中で中世代に魔女の処刑に、用いられた鉄の処女にひきつけられた
近づき、扉を開けた。
女性の死体
若い女性の遺体だった
その目は恨みを込めて天空を睨んで、と言いたい所だが眼窩には目玉がなかった
私は良く出来た人形だと思って触ろうとした
しかしそしてすぐ女は消えた
私は思わず目を擦った
錯覚だろうか
しかしそれもつかの間突然背中に悪寒を感じた
振り向くと、背の小さな、男が
『この男笑ってる、しかし何か気になる
笑い方が
何か足りない
例えば
そう、人格?』
男は突然言った
「あなたがいらっしゃる気がしました、
デモニッシュ(悪魔崇拝)ですね貴方」
確かに、そうなのである。
私は外科医なのだが外科医と言うのは変わった奴が多いのだ。
しかし初対面で見抜かれてしまうとは、私が驚いていると男は、つづけた。
「良い物をお譲りしましょう」
男は、そう言うと店の奥に入り、何か手に持って出てきた
「なんですか?それは」
「魔導器ですよ」
魔導器と言うのは、魔法を補助する道具である。
「これをを探してらっしゃったんでしょ」
「えっ」
男はオルゴールのような箱型で複雑な模様の入った魔導器の、真ん中の窪みを指して勝手に説明を始めた
「ここに眼球を差し込みますと、興味深いスライドショーが始まるんですよ、どんなって?へへへへ」
突然私の口がしゃべり始めた
「こんな素晴らしい物を譲っていただけるんですか」
素晴らしい?私は何を言ってるのだ
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