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食堂に行くため廊下を歩いてるけど僕は歩くのが遅い。
黒錵さんはそれに気付いて歩くスピードを落としてくれた。
「黒錵!」
「あにゅう!?」
突然、誰かが黒錵さんを大声で呼んだ。
びっくりして変な声が出ちゃったよう…。
声がした方を見たら大きな声を出したツンツンした茶髪の人がいた。
次の瞬間。
大声を出した人の頭にチョップがめり込んだ。
「いい加減にしろセイガ。」
「いってぇ!!何すんだよ!エナ!!!」
……騒がしいよぅ…。
耳が痛いの…。
「黙れ小僧!」
「もののけ姫かよ!」
「すいませんね。流架くん。あの二人は何時もあんな調子で。」
「あにゅう…。」
めり込みチョップをした人は褐色の肌に色素のない白い髪をしていた。
その人はルビーみたいな赤い目で僕を見た。
「錵、こいつは?」
「転校生の流架くんですよ。」
「はじめまして。流架・エレンです。」
これでいいのかな?
「オレはエナ・ホリー・グレイス。よろしく。」
クールな人…。
怒ってないかな?
心配で確かめるために勇気を出して声をかける事にした。
「とんがりお耳…。カッコいいですね。」
「エルフの耳がカッコいいのか?不思議な奴だな。」
そう言いながら軽く笑ってくれた。
よかった、怒ってないみたいで…。
黒錵さんとエナさんと仲良くしたいなぁ…。
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