113人が本棚に入れています
本棚に追加
「なぁ~。」
「おや。いたんですか、セイガくん。」
「忘れてた。」
「俺涙目。」
恐い…。
というより…。
かわいそう…?
「セイガさん、大丈夫?」
「心配してくれるのか!?優しいなぁ~。」
そう言うと満面の笑顔で抱き締められた。
あにゅう…。
苦しいよ~。
「そういえば、流架。気になってた事があったんだが。」
「はい?」
気になってた事?
なんだろう…。
「学園長が言ってたんだが…。」
「なんてー?」
「今日来る転校生は特殊だ…と。」
「どういう意味ですか?説明願います、流架くん。」
あ…。
早くも“りゅーちゃん”のことを話す時が来たみたい…。
「僕…。二重人格なんですよ。」
「「「二重人格!?」」」
皆さん、綺麗にハモりましたよ!?
驚きの三重奏だぁ…。
「はい。りゅーちゃん…裏の人格は“流斗”って名前なんです。それで僕は魔力もなくて運動もダメなんですけど、りゅーちゃんは何でも出来るんです!」
最初のコメントを投稿しよう!