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見渡せば草原。見上げれば青空。後は岩すら無い殺風景な場所に僕は立っている。
正直な話、こんな所に来た覚えは無く、なんでこんな所にいるのか見当もつかない。
「どこだここはー!」
なんとなく叫んでみたけど、どうやら無駄な様だ。
いつまでもここに立っている訳にもいかないので、取敢えず太陽に向かって歩いてみる事に。
大体30分程歩いたけど、さっきから景色が全く変わらない。
正直この景色飽きた。
休み無しでここまで来たからそれなりに疲れた僕はその場に座り込み、1人遊びをする事に。
右手と左手の、いや、右脳と左脳のガチンコバトル! 究極の1人ジャンケン大会開始!
これはシェイラが前に部室でやってた遊び。シェイラはかなり真剣にやってたから、きっとそこそこ面白いに違いない。
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飽きた。というより虚しくなってきた。
結局右手78勝。左手84勝で左手の勝利。
ここまでやった僕が馬鹿みたい。
さぁ~どうしようか。進むべきか、止まるべきか、いっそこのまま寝てしまおうか。
「寝てどうするネクセ」
本格的に寝てしまおうかと横になった所で、誰かに話し掛けられた。
振り向けば……いや、まてよ? 何だか……デジャブ?
振り向いたら、また厄介な事になりそうな気がする訳で。
という事で……
「いや、寝るなよ」
眠りたいよ~。
厄介事はもう疲れたよ~。
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