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W計画……。何だろう、魔法と科学の究極形って。
「ここまで来ると、生憎学生である俺達には手が出せない問題ですね。とにかく近隣国に連絡し、救援を要請した方が良いのでは?」
シュウ先輩の意見は最もだ。
いくら王様が僕達を天才だと言っても、未熟な上に自覚も無い。
スモルノさんも納得したみたいで、上と掛け合ってくると言って部屋から出て行った。
さてと……。
「アンジェ、シェイラ、メイ先輩、少し壁を向いててください」
「なんでですぅ」
「お願いします」
アンジェとシェイラは事情が分かってるから素直に壁を向いてくれたけど、メイ先輩だけは小首を傾げた訳で。
まぁ、真剣に頼んだら解決したし、僕の格好から察してくれたのかもしれない。
ザ・全裸な僕に対し、僕はこの場限りのニュースキル『早着替え』を発動!
素早くポーチから予備の下着と制服を取り出し装・着。
この間わずか9秒。
「終わりましたよ」
まあ、3人を外に出すのが1番手っ取り早かったんだけど、ほんの数秒ならね。
「あら、もう終わりなぁの? 中々立派なぁんだし、もう少しゆっくりすれぇばいいのぉにぃ」
戦慄が走った。
この野太い声にムカつく喋り方は、この場にいるはずの無い人物のもの……。
「なんでお前がここにいるんだ!!」
「あらぁ、無謀なぁ皇太子さんお久し振り」
哮るアレンに軽く挨拶を交わしたのは……
「……ボスタイツ」
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