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「あら、その子虚脱起こしかけてるじゃなぁい。あれだけターン系連発してたのぉにぃ、一体どんなぁ魔法使ったのぉ?」
関係無いだろと言いたかったけど……上手く……口が動かないし……意識……が……
《ナレーター》
ネクセがベッドに倒れこんだ。
心力が回復しきっていない内に魔法を使おうとした事が原因なのだが、仲間一同はネクセの心力量は無限ではないかと感じていたため、目の前で倒れた事がやはり信じられないらしい。
敵であるボスタイツも1度戦った事があるためか、少なからず驚いている。
その中で、アンジェだけが動いた。
その場から跳躍し、ボスタイツの延髄目掛けて回し蹴りを放ったのだ。
しかしこの男には果たして隙など存在しないのであろうか、または後頭部に目でも付いているのであろうか。その場にしゃがみそれをかわしてみせた。
ただその時棒から指が離れ、アレンの棒が再び使用可能となる。
「先輩方、ここは手狭で魔法の便が悪い上に、あなた達は酷くお疲れですわ。ここは私達3人にお任せください」
そう言ったのはアンジェだった。
確かに、7m四方のこの部屋にはベッドが3つあり、魔法戦闘はとても難しい。
その中でボスタイツはニヤリと笑い、1歩前へ足を動かし、ついで2歩目を出そうとした時だった。
『飛べぬ鳥-プレス-』
たった今宙に浮いた左足の丁度つま先辺りに、そこだけ重石が乗ったたかの様な負荷が掛かった。
唱えたのはシェイラ。
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