再襲撃

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「あら」 ボスタイツが重さのへの変化に対応しきれずに、一瞬よろめいた。 そこをアレンが見逃すはずがない。 ボスタイツの真横から顎を目掛けて突きを放つ。 寸前の所で顔を上げ直撃を避けるが、顎先に棒先がわずかにカスり…… 「う……!」 脳を揺らし、顎を焦がした。 「凍れ」 脳震盪による隙をアンジェがつき、前のめりになっているボスタイツの喉を下から、手を手刀の形にしアッパーカットの要領で狙う。 だが、直撃のコンマ数秒前にボスタイツの意識が戻った。 「させなぁいわよ」 その反応は、まさに神速。 致命的なコンマの隙をものともしない反射速度により、喉に迫り来る手刀を払ってみせた。 だが、アンジェの手を払ったその手は赤く霜焼けになっている。 「本当にこれが厄介よぉねぇ。当たり所が悪いとぉ即死」 ボスタイツの口調は相変わらずだが、既にニヤけは消えている。 そのプレッシャーには、ベッド組含めて2人を除いて誰もが顔を、体を強ばらせた。 除いた1人は倒れているネクセ。もう1人は勿論…… 「えい!」 「……!!!!!?????」 シェイラである。 いつの間にかシェイラはボスタイツの背後へ回り、思い切り股間を蹴り上げたのだ。 声にならない大絶叫を発したボスタイツだが、股に手を当てただけで倒れない所は流石だ。 (気配なぁんて……しなぁかったのにぃ)
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