二 俺は芹沢が好きだよ

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新選組   芹沢鴨 恵瑠は彼を知っていた。いやもちろん一方的に、なのだが。 「剣ダコがあるな。お前剣でもやってたのか」 皹の入った椀を持つ手を見て芹沢は口元に手を寄せた。恵瑠はビクリとした。 「少し・・」 少し?自分で言った言葉に首をかしげた。あんなに道場で竹刀を振っていたくせに。そんな様子を由紀はハラハラとした表情で恵瑠を見ている。
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