二 俺は芹沢が好きだよ

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「新選組」 「新選組に恨みでもあんのか?」 芹沢は目を細めて恵瑠に問うた。由紀は何かを感じたのか素早く立ち上がり、恵瑠の腕を強く引いた。するりと恵瑠の手から椀が滑り落ちてガチャンと音を立てて割れる。 「わたしを、わたしを新選組に連れてってよ、芹沢さん」 「恵瑠?!あんた何を言って・・・」 割れた椀に気を取られる間もなく恵瑠が耳を疑う言葉を言った。恵瑠の目は真剣だった。
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