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「お由紀さん、ありがとう。お由紀さんがいなかったらわたし死んでたよ、着付けも教えてくれた。たった5日だったけど幸せだった。ここにいれば新選組よりずっと安全で幸せかもしれないけど・・・。わたしには波乱万丈な人生のほうが性にあってるみたい。なんのお返しも出来ていなくて、ごめんなさい」
「恵瑠・・・・」
「あのね、わたしにはお母さんがいないから、母親が出来たみたいに嬉しかったよ」
由紀は感情のまま恵瑠を力いっぱい抱きしめた。芹沢はそれを見て気を利かせたように店から出る。
「わたしも、娘のように可愛かったよ。・・・また、おいでね、ここは新選組贔屓の店なんだから」
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