三 沖田そーじ、そいつでいいや

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「初対面の人にわたしの未来まで心配される筋合いはないです。それとも女は家を守ってろって?家族なんていない。遊ぶ金も無い。だいたい女が政治に関わっちゃいけないなんてさ、古いよ」 ただし現代では。恵瑠がそう言い切ると。芹沢は笑い。近藤は目を丸くした土方に至っては何を言っているんだ、こいつ頭おかしいんじゃないか。という目で恵瑠を見た。 「おもしろい女だろう、別に刀を持たせろって言ってるわけじゃねぇんだ。雑用でも何でもあるだろ」 「しかしな・・・」 土方は表情を曇らせた。恵瑠が芹沢の紹介だということが気に喰わないのだろうか。
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