白い部屋と内緒話

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次の日。 ものすごーく悩んだ挙句に、『もうなんか見苦しくなければなんでもいいんじゃない?』的な境地達して、(ほとんど投げやりに)前の日に決めた服を着て。 鏡と長時間にらめっこしてみだしなみのチェックを済ませて。 『手土産くらい持っていくべき? でもそういえば遠矢くんの家族構成知らない…!』とか今更な事実に気づいたりしつつ。 ひとまず玄関前に陣取って、わたしは遠矢くんを待っていた。 時計は、約束の15分前を示している。 ちなみに、待ち始めたのは20分前だったりする。 もちろん、時間潰し用の本は用意してる。 文庫サイズの短編集は、人を待つにはちょうどいいから。  
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