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「痛ってー、なにも拳骨は無いだろ」
その後職員室から出られたのは日も暮れだした頃だった。
教室にある荷物をまとめて帰る支度をする。
「あの、ここのお家に行きたいのですがどのように行けばよろしいですか?」
俺は今見たこともないぐらい美人に道を訪ねられている。
なぜこうなったのかというと話しは数分前にさかのぼる。
俺の家は学校から徒歩20分足らずの距離だ。
そして俺は家まで歩きである。
そんな俺が彼女を見つけたのは校門を出て直ぐの所だった。
小さな紙とにらめっこしている彼女に声をかけたのだ。
そして今に至る。
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