プロローグ

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所変わって俺の家 結局、秋は俺に着いて来た。 「それより、1つ聞いていい?」 「はい、なんですか?」 そう言って笑いかけてくる。 くそぅ、仕草がいちいちかわいいぞ。っと、それは置いといて。 「さっき私たちって言ってなかった?」 「そういえば言ってませんでしたね。私には妹がいるんですよ。まぁ、妹と言っても双子ですので年は変わらないですが…」 双子の妹ぉぉおぉ!? 「マジ?」 「マジです」 と、そこへ 「たっだいまぁ!!」 元気のいい声が玄関に響いた。 「どうやら帰って来たみたいですね」 廊下をドタドタと走る音が聞こえる。 なんだろう。すごく嫌な予感がする。 「お兄ちゃん!!」 ぐふぅ、栗色の髪をした何かが俺の鳩尾に突っ込んで来やがった。 「こら!春、悠哉さんに迷惑かけちゃ駄目じゃない!」
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