県大会四回戦

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9回裏 一点リードした真帝王学園 このまま逃げ切れるか 相手のバッターは七番 斎藤「はぁ…はぁ…あと三人」 第一球ノビのないストレート 成神「甘いぞっ!」 キィーン 斎藤「しまった」 セカンドがこれを止めてファーストへ 塁審「アウト!」 ワンアウト 成神「タイムお願いします」 主審「ターイム」 成神「大丈夫か斎藤?」 斎藤「まだ大丈夫っすよ成神さん」 成神「そうか…俺は準備できてるからヤバくなったら交代だ」 斎藤「了解」 ワンアウトランナーなし 八番 第一球投げた 斎藤「やべっ」 どかっ デッドボール 九番忍足 フォアボール 一番 送りバントで二死二塁三塁 二番 フォアボール 斎藤「成神さん!俺頑張ったけど無理です」 成神「よくやった!あとは俺に任せとけ」 斎藤「はい」 ウグイス孃「真帝王学園のピッチャーの交代をお知らせします。ピッチャー斎藤くんに代わりまして成神くん。背番号1」 ースタンドー ???「ついに成神が出てきたか」 ??「ええ。右肩を壊してからどこまで変わったかしっかりと見なければいけませんね」 成神(久しぶりのマウンドだな。派手に行きますか!) ???「…なっ!」 ??「……アンダースローだ」 ズギューン! 斎藤「はっ!速い」 ズドーン 忍足「アンダースローなのに速い」 成神「へっ!ビビんなよ」 第二球スクリュー ズドーン 主審「ストライーク」 成神「これで終わりだ!」 ???「っ!ジャイロボールだ」 ドーン! 主審「すっ…ストライクバッターアウト!」 ゲームセット 2対1で真帝王学園の勝ち 斎藤「成神さんお疲れ様です」 成神「勝ち投手は斎藤だろ。よく頑張ったな」 斎藤「ありがとうございます」 ザッザッザッ 成神「誰だ」 ???「すごいなぁ成神くん。」 成神「あっ…赤木!」 赤木「覚えててくれたんだ。君が居たせいで僕は試合に出れなかった。」 成神「まだ中学時代のこと言ってるのか!くだらねー」 赤木「くっくっくっ…僕は名門聖王学院のエースになったんだよ?」 成神「聖王学院だと?」 赤木「そうだよ…君を超えるためにひたすら努力した。誰にも負けないよ…成神くん!」
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