科学と魔法の十一分の七

はじまる前の物語

――西暦２ＸＸＸ年

太陽系に只一つ、知的生命体が繁栄する惑星、地球。

そこで長くの歴史を培ってきた人類は古来からの技術“魔法”

そして物理法則を駆使した“科学”

その相反する二つの技術を持ち、繁栄の道を切り開いてきた。

現在、東洋の島国“日本国”は汚泥のような歴史を乗り越え、平和な日常、何時もの日常と呼ばれる安定の刻を得ていた。

しかし、そんな脆く儚い日常は簡単に崩れる。

“２４時間営業みんなの心の安らぎです”

を謳い文句とした、全国シェアを占領したと言っても過言ではない大規模コンビニエンスストア、“ハッピーストア”が一夜にして誰一人として抵抗できず、占拠されたのだ。

ハッピーストアを占拠した謎の組織は、翌日、日本政府に宣戦布告をする。

これは長きに渡る物語の些細な出来事に過ぎないのであった。

※この物語はフィクションです。