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森田「マジすか……。それで、私をここに連れてきたのは……何故ですか?」
意外とあっさり受け取る森田。
なかなか懐の広い人物のようです。
馬鹿なだけかもしれませんが。
そんな森田を見て、天皇は感心したように頷くと、話を切り出しました。
天皇「森田殿は【黒闇】を知っているかな? 話を聞いた事ぐらいあるだろう?」
森田「【黒闇】ですか?ええと、十年前に我が国に宣戦布告をした組織ですよね? その時にハッピーストアを占拠して、全国に武力行使した……」
森田は報道された内容を思い出しながら、【黒闇】について語りました。
それを聞いた天皇は、
天皇「そうだ。奴らはハッピーストアの関係者全てに怪物を宿し、ハッピーストアを乗っ取った。それをどうやったのかは不明だが、【黒歴史】の生き残りである奴らの事だ、黒魔術を使役したに違いない」
森田「はあ……」
聞き慣れない単語に、たどたどしく相槌を打つ事しか出来ない森田。
天皇「ハッピーストアを占拠したのは、更なる勢力の拡大であろう。しかし、これを黙って見過ごす訳には行かないのだよ」
ここで、森田は何か不穏な、自分にとって不利益な雰囲気を感じとりました。
何故、一般人である自分にこんな事を喋るのか、これではファンタジー系ゲームで主人公が勇者になる寸前のようではないか。
そんな森田は現実へ。
天皇「森田殿、貴方には日本軍特殊戦闘部隊【白獅子】に入隊して貰いたい」
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