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非常階段へと続く、少し重みのある扉を開くと雲一つ無い青空。 「今日も、雲無かったな。」 ため息混じりで煙草に火を付けた。 雲がない空も綺麗で好き。カメラの前のお前みたいで。 でも雲のある空は、俺に無邪気に笑うお前みたいでもっと好きなんだ。 いつからだろぅ。空をお前に例えて、見上げるようになったのは。 あの日、お前への気持ちを確信したあの時。
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