気持ち…

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これ以上オモニの黒さをUPさせたくなくて、撮影中のお前に視線をうつす。 オモニとはタイプが違うけど、コイツもかなりの美人だよな。 何食ったらあんなに足が長くなるんだよ。 カメラの前のお前は、最近全くマンネってことを感じさせなくなったよな? なぁ、お前は俺をどう見てる? やっぱり俺は、お前のヒョンでしかないのか? 朝お前の姿が隣にあるなら、俺、早起きする自信だってあるよ? ヤバイ俺、妄想に入ってる。 一服でもしよっかなっ。 今日はいい天気だし。 今のお前のような綺麗な空が見えるはず。 「俺、チョイ抜けていい?」 いつの間にか、手を繋いで座っていた夫婦に断りを入れると、頷いてくれた。 本当は、もう少しお前を見ていたかったけど… お前が戻ってきたときに、まともな顔して会える自信が俺にはなかったから、 ヤッパ俺ヘタレかも↓とか考えながら足早に非常階段に向かった。
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