天命を知る

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 それから数刻後、三人の少年の前に兎や鹿が積まれた。 「くそっ、今回は廉の勝ちだ」  魏越は悔しがった。 「まぁ、次は俺が一番になってやるよ」  今回は仕方無さそうに張遼が言った。  今回の狩りは成廉が見事に鹿二頭、兎二羽仕留めた。  彼らは幼なじみであり、ここ馬邑でも有名な仲良し三人組だ。成廉は早くで両親を無くし、魏越と張遼とは本当の兄弟の様に育った。好奇心の塊みたいな三人はしばしば大人達は手を焼いた。  日が傾いてきた。 「そろそろ帰るか? 家に来いよ」  魏越の家は邑で唯一の酒屋だった。  客に混じって三人は自慢の獲物を調理してもらった。酒が回り始めて、大人達が騒ぎ出す。
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