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深夜のネオンタウンの裏の倉庫内
―バキ―
―ドカ―
―ザン―
―ブォン―
―パシ―
―カラン―
今日もチーム同士が戦っていた
しなやかで無駄がない動きで
次々と有り得ないほどの敵を一人で倒して行くのは
県下No.1暴走族「Devil」の総長天こと深谷 紗である
その様子まるで天女が舞っているかのごとき
紗「人数多くても弱いね…俺のチームに手を出すなら<Black>を倒してみなよ…」
その凜とした声を発して最後のひと蹴りを鳩尾に入れる
「…グァ…ゲホ…」
相手が全て倒れたのを見てきびすを返す
その後に
同じチームのやつらと見えるものがついてくる
みんなかすり傷だが場所が悪いのか痛そうな声を発している
横目で意外に傷が多いことを見て
少し眉根をよせて自分も痛そうな顔をする
紗「マスターんとこ行って手当てしねぇとなぁ…」
ボヤくように言ったが凜とした声はチーム全員に聞こえ
全員がその優しさにちょっとウルっとしたりしたが
本人は気づかなかったらする
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