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あの時… 優勝したお前に… お前の親は“よくやった”って言ってたじゃん 俺には… 誰からも向けられなかった言葉… 正直羨ましくて… ピアノをやめた ピアノじゃ存在を認めてくれなかったから だけど… ジン…お前にはまだピアノをやっていく理由があるだろ? 紗『プレッシャーで潰れるのも解るけど…理由はなんであれ誉めてくれる奴が居るだけで…やっていく理由にはならないのか…?』 ジン『プレッシャーの重さなんてテンさんには解らない』 紗『あぁ…解らないよ…プレッシャーなんてかけられた覚えがないからな…』 変わりに… 存在を否定されていたんだからな… ジン『じゃあ…なんで解ったように言うんだよッ!!』 紗『ピアノ…好きなんだろ?…俺は好きじゃない』 ジン『…は?…』 紗『俺は最後までピアノは道具としてしか見なかった』 ヒステリックに叫んだジンにどうでもいいと言う口調で話しかける さっきまでの話からいきなり変わった話にジンは何言ってるんだ?と言う目線でみてくる 俺も何でいきなり 話を変えたのが自分でもわからない ただ言葉がスルリと出てきたんだ…  
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