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―スタスタスタ― ―タッタッタッ― ―スタスタスタスタ― ―トッタッタッタッ― ―ピタッ― もう一度振り向くかなりさっきよりジンとの距離が縮まっている ―トットッ…― 立ち止まっていた間に追いついてしまった ジン『なんで置いてくんですか?』 紗『…めんどくさいから?』 ジン『疑問符で返さないでくださいよ』 …うぜえ なんでこいつ着いてくるわけ? また歩き出す 明らかに不機嫌オーラを出してるのにジンは気にした風もなく着いてくる 何にも会話をせずに… パソコン室の扉の前へ着くとジンは何故?という風な視線を向けてくるが無視を決め込む ―ガチャ― …押し戸の教室って違和感あるなぁ 引き戸になんねぇのかなぁ 紗はジンが側にいることに現実逃避をして日本に思いを馳せる まぁ現実逃避を続けても仕方ないので端の方のパソコンの前に陣取る …キーボードの並び方が微妙にちげえ そんなこともあろうかと日本用のキーボードを持ってきていたので付け替える パソコンが立ち上がり本領発揮ってことで指を鳴らし下唇をペロリとなめる ジンは助手として使おう 紗『ワトソン君もパソコン立ち上げて手伝って』 ジン『…わかった…』 後ろで見ていたジンにパソコン画面を見ながら言う ジンは何をやるのかと疑問を持っているが素直に頷く  
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